国境を越えて交流
シンガポールの公立中学校Peicai Secondary School 3年生(20名)と、長野県の白馬高校(約40名)および大町岳陽高校(約30名)の生徒たちは、持続可能な水資源の有効利用、地球温暖化、海洋プラスチック問題などの地球環境問題に関して、さらにアジアやアフリカの困難な状況にある子どもたちへの支援について、自身の考えや地域の人たちと協力して行う実践も共有しました。
文化交流を通じた絆の深化
当初、恥ずかしそうにしていたシンガポールの生徒たちも、日本の高校生との交流や、文化体験(弓道、書道、ボルダリング、福笑い、けん玉、こま回しなど)を通じて打ち解け、交流の終わりには笑顔で再会を誓いました。
言葉の壁を乗り越えて
地球環境問題といった共通の課題に協力的に取り組むことで、言葉や文化の違いを超え、多くの若者が理解し合えることを改めて証明できました。
本年5月、シンガポールの公立中学校3年生(20名)と白馬高校(約40名)および大町岳陽高校(約30名)の生徒たちが、地球環境問題についての共同研究と体験交流を実施しました。対話の主なテーマは、地球温暖化、持続可能な水資源の有効利用、海洋プラスチック問題であり、異なる文化背景を持つ彼らがこれらの問題について自分たちの見解を共有しました。また、大町岳陽高校では、自国、あるいはアジアやアフリカの困難な状況にある子どもたちへの支援についても、自身の考えや実践を共有しました。彼らは自分たちの力と地域の人々との協力を通じて、これらの課題に取り組んでいます。
交流開始時、シンガポールの生徒たちは初めての経験に緊張していましたが、日本の高校生たちの温かい声掛けと、英語に自信のない生徒による駒回しや書道を通じたコミュニケーションで、彼らの心は次第に解けていきました。約2.5時間の交流は、国境や言語を越えて相手を理解しようとする姿勢を持つこと、また協力することの重要性を印象づけるものでした。
この3日間の交流は、国境を越えて互いの理解を深め、地球規模の課題に対して協力し合うことで、文化の違いや言葉の壁を簡単に超えることができると証明する機会となりました。この活動は、彼らが次世代のリーダーとして、地球環境問題に対して積極的に取り組んでいくための基盤を築くものと期待しています。
本交流事業は、日本アセアンセンターの 2023年度の事業として、Peicai Secondary School, 白馬高校、大町岳陽高校の生徒たち、校長先生、教頭先生、国際交流担当の先生方の全面的な協力を得て、ASEAN-Japan Sustainable Green Projectの活動の一つとして、実施されました。