要旨
日本アセアンセンター(AJC)は、日本カンボジア間の経済関係の強化を目的とし、カンボジア開発評議会(CDC)および日本貿易振興機構(JETRO)と共同で、スン・チャントル副首相を団長としたカンボジア日本投資ミッションを招聘しました。
今回のミッションでは、カンボジアの安定性、アクセスのしやすさ、革新的なソリューションを強調し、カンボジアがビジネスチャンスに満ちた国であることが紹介されました。
主な成果としては、カンボジアの競争上の優位性を日本の多くのビジネス戦略パートナーや地域社会に効果的にアピールできたこと、カンボジアの重要なセクター間の協力関係を促進したことなどが挙げられます。
AJCは引き続きカンボジアの経済成長をサポートし、カンボジアへの投資を検討する企業に対し情報を提供します。
日本・カンボジア投資フォーラムの焦点: デジタルエコノミーとグリーンサプライチェーン
本ミッションの主要イベントとして、「日本・カンボジア投資フォーラム:デジタルエコノミーとグリーンサプライチェーン」を2024年5月8日に東京の国連大学で開催しました。 スン・チャントル副首相は、カンボジアから来日した講演者とともに、カンボジアのビジネス環境整備に係る進展を強調し、安定性、アクセシビリティ、革新的ソリューションが投資力学に与える変革的影響を強調しました。
平和と安定: 進歩の基盤
スン・チャントル副首相のメッセージは、潜在的な投資家を惹きつけるために、政治とマクロ経済の安定を強みとしたカンボジアのイメージを紹介するものでした。カンボジアは、堅調な経済成長と相まって、医療と教育への投資が行われたことにより、数十年にわたり生産性を牽引する熟練労働力が育成され、急増の一途をたどる人口が、何世代にもわたって生産的な労働力を維持できる態勢を整えています。
アクセシビリティ: 機会へのゲートウェイ
大メコン圏の中心に位置するカンボジアの戦略的立地は、ASEAN、中国、ヨーロッパへのシームレスな接続性を提供し、近隣諸国の2億5,000万人以上の消費者へのアクセスを提供します。カンボジアは、物流回廊や経済特区を含む戦略的インフラ整備に重点を置いており、一等地の投資ハブとしての地位を高めています。
The National Logistics Master Plan(国家物流マスタープラン)は、政府と地元企業の双方から大きな支持を集めているいくつかの優先プロジェクトについて詳述しており、インフラ整備と物流サービスを専門とする日本企業に、これらのプロジェクトに参加する機会を提供しています。(PDFはこちら)
革新的なソリューション: 投資家をエンパワーし、成長を促す
画期的な税制改革、投資法の自由化、デジタル・ガバナンスを通じて、カンボジアは効率的で透明性の高い商取引を促進しながら、既存の課題を解決してきました。包括的なファシリテーションとアフターケア・サービス、そしてニーズに合わせた投資優遇政策は、多様な投資を誘致することへのカンボジアのコミットメントを裏付けています。
結論と今後の方向性
AJCは、物流、デジタル・イノベーション、ハイテク分野における日本の専門性を活用し、カンボジアの経済復興をサポートしていきます。AJCは、カンボジアのパートナーとして、カンボジアの国家発展を後押しし、カンボジア国民の福利を向上させるために尽力していきます。
行動への呼びかけ
スン・チャントル副首相は最後に、“We want your investment to be successful because Your success is Our success.”(”あなたの成功は私たちの成功であるため、私たちはあなたの投資が成功することを望んでいます “)と述べられました。
また、「カンボジアの企業や投資家の皆様には、我々の献身的な支援と今回のミッションで強調された有望な展望に導かれ、カンボジアが提供する無数の機会を探求していただきたく存じます。カンボジアの戦略的資産と革新的な政策を活用した豊かな未来の形成にご参加ください。カンボジアの可能性を一緒に解き放ちましょう。」と
呼びかけられました。
フォーラムの資料とカンボジアへの投資に関する情報は、こちらからご覧いただけます。