日本アセアンセンターは、下記の小学校においてASEAN出張授業を行いました。本授業は小学生のASEAN諸国への理解を深めることを目的に実施しています。ASEAN諸国出身者が自国の紹介を日本語で行いました。
大阪市立大宮小学校(オンライン授業)
- 日時: 2021年9月10日(金)
- 対象: 1年生(計3クラス)
- 対象国: インドネシア、フィリピン、シンガポール
- 内容: 小学校の様子や伝統文化、遊びの紹介
今回のハイライト
学校の学びのテーマ「世界にはさまざまな子どもたちがいることを知る」における1コマとして実施しました。1年生に対する授業であることから、ASEAN諸国の小学生の遊びについて紹介しました。インドネシアのじゃんけん、フィリピンの「Luksong Tinik」などを紹介しました。45分間授業で3ヵ国を紹介し、テーマに応じて各国の比較ができるよう工夫しました。国の基礎情報についてのクイズや、各国の学校文化に小学生の関心が高かったようです。
アンケート結果
- プログラムの内容:「とても良かった」
- 学校側が意図した目的:「とても達成できた」
- 「子どもたちに合わせてプログラムを組んでくださったり、とても親切な印象を受けました。お忙しい中、こちらの要望を汲み取っていただき本当にありがとうございました。」
- 「どの講師も子どもたちに分かりやすいように授業構成をくんでくださったり、興味のあるお話をたくさんご準備していただいたり、楽しいゲームもあり、盛たくさんで子どもたちは本当に喜んでおりました。」
- 「また出前授業を活用させていただきたく感じました。」
港区立御成門小学校(対面&オンライン授業)
- 日時: 2021年9月11日(土)
- 対象: 1~6年生(計14クラス)
- 対象国: ルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム
- 内容: 1年生「学校・学習」、2年生「店・町・家の中」、3年生「スーパーマーケット・交通・寺」、4年生「上下水道・ゴミ処理・災害対応」、5年生「地形・農業・食料」、6年生「政治・憲法・税金・選挙」
今回のハイライト
新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受け、急遽、高学年の授業を対面からオンライン授業に変更するとともに、対面授業についてはマスクを着用とし、時間をずらし分散して実施しました。また、自宅から授業を受ける児童に対応するために、対面とオンライン授業のハイブリット型とした教室もありました。さらに、今回は、各学年の生活科・社会科の内容と連動したテーマとしたことから、児童は学習済みの日本の内容と比較ができました。新しい相違点の発見があり、深く学べたことが後日に届いた児童の手紙から読み取れました。講師の母国での体験を語るようにしたことも、児童の理解につながったと思います。今回の授業は、日本の小学生が学校で学ぶ内容を考慮して授業を構成する必要があったため、講師側にも多くの学びがありました。
アンケート結果
- 学校側が意図した目的:「とても達成できた」
- 「日本との違いを各学年で知ることができてよかった。」
- 「講師の方々の資料はとてもよくできていて、振り返りに活用できた。」
千葉市立幕張東小学校(オンライン授業)
- 日時: 2021年9月27日(月)
- 対象: 3年生(計3クラス)
- 対象国:インドネシア、マレーシア、ベトナム
- 内容: 国の一般事情紹介(体験的な活動含む)
今回のハイライト
小学3年生は授業で外国に目を向け始める時期であり、その対応としてASEAN出張授業の依頼を受けました。外国紹介の「導入編」として授業を構成し、体験的な活動を含むようにしました。インドネシアの授業では「デルマン」という子どもの歌を、マレーシアの授業では「Batu Seremban」などの子どもに人気の遊びを、そしてベトナムの授業ではクイズをしました。
アンケート結果
- プログラムの内容:「とても良かった」
- 学校側が意図した目的「外国の文化・言語などに触れる機会を設けるため」について:「とても達成できた」
- 授業を受けた児童の反応と変化について:「講師の先生方の国の、気候や生活の様子に興味を示し、その後も、インターネットなどを使って、初めて知ったことについて調べていました。」
- 「教えていただいた現地の言葉も新鮮だったようで、英語以外の外国語に触れることができてよかったと思います。」
- 「学年での学習段階に合わせて対応していただけたので、有意義でした。」
- 「この出張授業は、とても貴重な機会です。学習活動のどの部分に組み込んでいくのかについて、考えて計画していくことでより学習効果が高まると思います。」