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事業報告

ラウンドテーブルミーティング 2024 - クリム・ハイテクパーク(KHTP)における投資機会-

日本アセアンセンターは、2024年7月30日にマレーシア投資開発庁(MIDA)、クリム技術パークコーポレーション(KTPC)、クリム・ハイテクパークと共催で「ラウンドテーブルミーティング2024 -クリム・ハイテクパーク(KHTP)における投資機会-」を開催いたしました。

マレーシアへの投資

MIDA東京事務所 イズラン所長は、出席者へマレーシアを魅力的な投資先とするための継続的な支援に対し感謝の意を表しました。日本の投資家を「サムライ」と呼び、彼らの今日の先駆的な役割を、1970年代に日立がマレーシアで強い存在感を確立した時期と歴史的に重ね合わせました。また、マレーシアが持続可能性に対する取り組みを説明し2030年までにESG(環境・社会・ガバナンス)のリーディング・プラクティショナーになるという国の野心的な目標を掲げていると述べました。

マレーシアに投資する理由とビジネス機会

MIDA東京 井上千晶氏は、マレーシアでの投資およびビジネス機会につき紹介し、2023年の外国直接投資(FDI)が329.5億リンギ(約70億ドル)に達し大幅に増加し、特に製造業セクターでは、FDIが84.3億リンギから152億リンギへと80.3%増加しました。マレーシアが1970年代以来電子・電気(E&E)産業の主要な輸出国であり、現在は世界で7位にランクされていると述べました。マレーシアに投資する理由として(1)多様な人口、(2)ASEANの中心に位置する戦略的な立地、(3)ASEANインフラ内での強力な接続性 を紹介しました。

クリム・ハイテクパーク:優れた投資地

KTPCの最高執行責任者 Che Abdul Khalid Md Din氏は、クリム・ハイテクパークが日本企業にとって多数の投資機会を提供する優れた投資地であることを説明しました。KHTPは、1989年に承認さ、UNIDOとJICAによって概念化されたというパークの長い歴史的な基盤と国際的なサポートを強調しました。 彼は、KHTPを「統合された産業パーク」として説明し、産業、教育機関、都市、スポーツ、教育、アメニティ、及び研究開発トレーニングゾーンを含むさまざまなゾーンを含んだ魅力的な目的地であることを説明しました。

マレーシアにおける成功事例 (CKD株式会社)

CKD株式会社松村和紀氏は、マレーシアへの投資における同社の40年の経験を共有し
生産をマレーシアに拡大するCKD株式会社の取り組みについて説明しました。また、マレーシアにおけるCKD株式会社の次の事業計画のフェーズについても説明し、バックエンドプロセシングと産業オートメーションの成長が同社のマレーシアでの業務および市場での存在感を大幅に強化されることを期待していると述べました。

今後の方向性

会議は、KHTPでの投資の次の段階についての議論で締めくくられました。日本アセアンセンターおよびMIDAは、マレーシアと日本の投資家のニーズに応えるべく、ハイテク産業における両国のシームレスな協力パートナーシップを推進いたします。

イベントについて

ラウンドテーブルミーティング2024:日本の投資家向けのクリムハイテクパーク(KHTP)における投資機会
日時:2024年7月30日
会場:インターコンチネンタル東京ベイ、Le Grand
時間:午後2時30分〜午後4時30分
参加者:マレーシアおよび日本の関係者28名
主催:マレーシア投資開発庁(MIDA)、クリム・テクノロジーパークコーポレーション、クリム・ハイテクパーク、日本アセアンセンター

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