日本アセアンセンターは二国間貿易投資促進プログラムの一環として、ダルサラーム・エンタープライズおよび駐日ブルネイ・ダルサラーム国大使館の協力により2024年3月4日~8日に東京都内および近郊にて「ブルネイ王国におけるグリーン&ブルー経済構築のための研修プログラム」を実施しました。
食品等の包装材におけるサステナブル化の傾向は、ASEAN諸国においても急務の課題です。
本事業は、ブルネイにおける食品包装に関するパッケージやラベルなどの包装材について、より環境配慮型のリサイクル可能な品質への転換のための技術視察、および日本における容器包装リサイクルスキームを共有する機会として、ブルネイより貿易投資関連の政府機関、食品および包装関連企業を招聘し実施されました。
主な内容:
(1日目) 日本における容器包装リサイクルスキームの解説(公益財団法人日本容器包装リサイクル協会)
日本企業による取り組み事例の紹介(TOPPAN株式会社)
(2日目) (株)トッパンパッケージプロダクツ群馬センター工場視察
(3日目) Foodex Japan 2024にて食品包装企業ブース視察、Wrap-upセッション
参加者: Darussalam Enterprise (ブルネイ政府機関)
Kok Hong Trading Company Sdn Bhd(包装)
Wan Sing Trading Co.(包装)
PDS Abattoir Sdn Bhd(食品)
Ghanim International Corporation(食品)
Royal Brunei Culinary(食品)
未来を見据えた包装の循環型デザイン:
包装の循環型デザインは、消費者が日々使用する製品をより持続可能な方法で包装するため、バージン材の削減と長期の使用に耐えることに重点を置いています。
このことにおいては以下がポイントになると言えます。
-包装全体の減量化
-包装をリサイクル可能または堆肥化可能にすること
-使用済みリサイクル材料からパッケージ包装を作成する
-包装を再利用可能にする
包装の循環型に向けた解決策としての日本の先端技術の活用 :
今回の技術視察では、最先端の技術を駆使して、先端素材の GL FILM を含む、さまざまなバリア包装材料を製造しています。 この訪問により、参加者は環境配慮型の実装と環境の持続可能性対策についての洞察を得ることができ、日本の経験を共有されることで直接学ぶ機会となりました。
環境の持続可能性を推進するための容器包装の回収リサイクルの効率化および制度化:
今回のプログラムを通して、日本とブルネイにおける容器包装とリサイクルの現状について貴重な洞察を提供することが出来ました。日本の実証済みのシステムやスキームの導入をASEAN 地域全体で検討する際、このノウハウを現地の状況や文化的背景に適応させることが、地域全体で持続可能な実践を促進する上で広く採用され、効果を発揮するために必要であると言えるでしょう。
日ブルネイ外交協力40周年にあたる本年において、日本アセアンセンターは、両国間のより一層の協力関係向上に貢献するため、ブルネイ政府と共に協力し今後も貿易投資促進事業を進めて参ります。
イベントについて
ブルネイ王国におけるグリーン&ブルー経済構築のための研修プログラム
会 期:2024年3月4日(月)~8日(金)