日本アセアンセンターは二国間貿易投資促進プログラムの一環としてインドネシア投資省/BKPM日本事務所の「メッセナゴヤ2023」出展を支援しました。ブースにおける投資促進活動と並行して、当センターは、インドネシアでの投資機会について議論し促進するため、ビジネス連携構築にも貢献しました。
日本のASEANデザインプロダクトへの関心
ASEANパビリオンは、ASEAN加盟10か国を代表する約50の製品(数多くの受賞製品を含む)が展示されました。「ASEANデザインの過去、現在、そして未来の物語」を紹介するために丁寧にキュレーションされたこれらの製品は、民族グループによるハンドバッグから持続可能な素材を使った靴、モダンな要素を持つライフスタイル商品、アップサイクル家具まで多岐にわたり、大きな注目を集めました。 来場者はデザイナーたちとの交流により、ASEANのデザイン業界に対する関心が高まり、貴重なビジネスコネクションの構築につながりました。
社会に貢献するデザインの可能性を知る
来日したデザイナーおよび政府関係者が参加した視察ツアーでは、デザインを通して社会貢献を行う都内の施設を訪れました。「武蔵野クリーンセンター」と「分身ロボットカフェ DAWN ver. Β」が、非常に印象的であったというコメントが多く寄せられました。武蔵野クリーンセンターは住民とともに「ゴミ」について改めて考える、住民参加型の廃棄物焼却です。分身ロボットカフェはすべての年齢、性別、場所、能力に関係なく操作可能なアバターロボットがウェイターとして働いており、UXデザインを活用して社会に誰もが統合されることを目指しています。カフェに関して、「デザインはアイテムの形、色、機能だけでなく、社会のニーズに対応し、人々をつなげるものであるという理解が深まった」とのコメントが寄せられました。
ASEAN域内の協力と地域のクリエイティブ産業促進に向けて
円卓会議では各国のデザイン産業関係者が登壇し、それぞれの国の取り組みとASEANとしてデザインプロダクトを世界に促進する手段について議論されました。今後自国でデザイン賞を立ち上げたい国のために提言を行う場を作ることや、一国のデザイン展の中にASEANブースを設けるなど、ASEAN域内で協力し合いながらクリエイティブ産業を発展させていくことが提案されました。
GOOD DESIGN EXHIBITION 2023でのASEANパビリオンの成功や、このイベントで得られた貴重な洞察を活かし、教育イニシアティブ、地域デザインネットワークの持続的な関与、デジタルプラットフォームや持続可能性のトレンドを活用したローカルデザインの促進や表彰制度を通じて、創造的経済の促進におけるASEANと日本の協力的な取り組みを引き続き強化することが不可欠です。
イベントについて
023年10月25日から29日まで、東京、日本で開催されたGOOD DESIGN EXHIBITION 2023* において、ASEAN加盟国全体のデザイン製品が展示された印象的な展示会が行われました。
「Design for Change」と題されたASEANパビリオンは、ASEAN-Japan Centre(AJC)とJapan Institute of Design Promotion(JDP)** による共同プロジェクトとして発足しました。このプロジェクトはASEAN-Japan友好協力50周年を祝し、日本国内外の観客にASEAN地域の革新的でクリエイティブな製品を紹介することを主な目標としました。パビリオンは単なる展示スペースに留まらず、AJCによって計画された円卓対話や東京での見学ツアーを通じて、デザイナーや政策立案者と来場者との交流を促しました。このプラットフォームはコネクションの構築、協力の促進、ASEANからのデザイン製品の貿易をサポートしました。(日ASEAN友好協力)
*公益財団法人日本デザイン振興会が主催するグッドデザイン賞は日本で唯一の総合的なデザイン賞(G-Mark)として、60年以