日本アセアンセンターとベトナム観光総局は、グリーン観光事業のためのデジタルスキルに関するトレーナー研修を共催しました。研修はアジア開発銀行のコーディネートとフエ省観光局の後援のもと開催されました。
・本プログラムは、ASEANの中間レベル政府職員と民間の観光協会のメンバーを対象に、デジタルスキルの導入を促進し、観光企業にデジタルソリューションを使用することで競争力、革新性、回復力を高める方法を教えるにあたり必要な実践的な知識とスキルを身に付けることを目的に実施されました。
・5 日間かけて行われたインタラクティブなプログラムは、インストラクターと参加者主導のセッションと組み合わせることで、それぞれのアイデアや経験を広く共有する機会を設けました。研修は、ケーススタディ、問題解決の演習、ロールプレイシミュレーション、グループでのプレゼンテーションが含まれました。
・観光事業者が直面する実際の課題について参加者の理解を深めるために、フエ市のグリーンで持続可能な観光事業者にインタビューする現場訪問が実施されました。
・研修の最終日には、国ごとに分かれた参加者が学習内容に基づいて作成した研修のアクションプランの発表をしました。
参加者の評価
・回答者の 95% が、観光を教えるために必要な概念、技術、レッスン、実践的なスキルに触れる機会となったと評価しました。
・回答者の 90% が、トレーニングから得た新しい知識を利用して、自国での観光中小規模事業者(MSME)向けの観光デジタルスキルのトレーニングや指導の設計および実施できると答えました。
・回答者の 95% が、観光設計に関係者、指導者、デジタル技術実践者のネットワークを構築し、知識と経験を共有し、協力して学び合うことができたと答えました。
・参加者は研修で得た知識を応用する意向を示し、どのように計画をしているか以下のように回答しました。
「研修中に作成したアクションプランを、MSMEの研修を促進するために自国の関連省庁に提出をします。」
「MSMEに焦点をあてたデジタルプラットフォーム向けのコンテンツ制作と売上創出に関するセミナーを開催します。」
「私は教育者として、実際の事例研究に基づいてプログラムをアップデートし、マーケティング モジュールの一部を改訂するつもりです。」
(参加者の声)
グリーン観光事業のためのデジタルスキル:トレーナー研修
日 程:2023年12月4日(月)~8日(金)
共 催:国際機関日本アセアンセンター、ベトナム観光総局
開催地:フエ、ベトナム
参加者数:29名(カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、タイ、ベトナム)